お盆って何をするの?そんな疑問にお答えします!

仏具・仏事の豆知識

皆さんは【お盆】という言葉を一度は聞いたことがあると思います。                でも、いざお盆を迎えるとなると…お盆ってそもそも何?と小さな疑問が出てくるのでは!?     そんなお盆初初心者の方へ、お盆入門講座を開講いたします!

お盆とは?

お盆(おぼん)とは、日本の伝統的な仏教の行事の一つで、先祖の霊が帰ってくるとされる期間を指します。お盆の期間中には、家庭の仏壇で法要が行われます。家族が集まり、経典の朗読やお経の唱え、先祖への供養が行われます。これによって、先祖の霊を迎え、冥福を祈るとともに感謝の意を示します。また、先祖の霊を迎えるために家や墓地を飾り付けたり、家族や親しい人々が集まり、先祖の霊を迎えるために供物を用意します。

お盆は、先祖を偲び、感謝の気持ちを表すとともに、家族や地域の結びつきを深める機会でもあります。そのため、日本では多くの人々がこの期間を大切にし、家族や親しい人々とともに過ごします。

お盆はいつするの?

お盆は、一般的に日本では8月13日から16日の4日間に行われます。しかし、地域や宗派によって7月や9月に行われることもあります。私の地域はいつなんだろう?そんな疑問にお答えします!

2024年の地域別お盆期間

        時期            地域
2024年7月13日~16日(新盆)    東京都(一部地域を除く)、南関東(主に都市部)、静岡旧市街地、函館、金沢旧市街地、熊本市の一部地域など
2024年8月13日~16日(月遅れ盆)           一部地域を除く全国
2024年8月中旬~9月初旬(旧暦盆)沖縄県、鹿児島県の一部地域

地域によってなぜお盆の時期がちがうのはナゼ?

  1. 歴史的な経緯: お盆の起源は古く、仏教の伝来により中国やインドから日本に伝わりました。その後、日本各地の地域の習慣や伝統、風土に合わせて変化し、地域ごとに異なるお盆の慣習や期間が形成されました。
  2. 地域の気候や農耕の関係: 日本の気候は北から南へと変化します。農業社会であった日本では、収穫の時期や農作業のピークに合わせて行事が定められることがあります。地域によって気候や収穫時期が異なるため、お盆の時期もそれに合わせて異なることがあります。
  3. 宗教的な影響: お盆は仏教の行事の一つであり、仏教の伝来後、地域ごとに仏教と現地の信仰や風習が融合しました。その結果、地域ごとにお盆の期間や行事が異なることがあります。
  4. 伝統や風習の違い: 地域ごとに独自の伝統や風習があります。これらの伝統がお盆の時期や行事に影響を与えることがあります。例えば、ある地域では先祖供養を行う際に家族が集まる慣習があるかもしれませんが、別の地域では地域全体で祭りが行われることもあります。

これらの要因が組み合わさり、地域ごとにお盆の時期が異なると考えられます。ただし、近年では国民の移動や文化の交流が盛んになり、地域間の差異が縮まる傾向もあります。

宗派によってお盆の迎え方は違うの?

お盆の慣習や儀式は、宗派や地域によって異なります。主な宗派ごとのお盆の特徴をさらに詳しくご説明いたします!

浄土宗

  • お盆の期間中、先祖の霊を迎えるために家族でお墓参りを行います。墓地には花やろうそくを供えます。
  • 仏壇や祖先の位牌の前で、先祖のために手を合わせる供養を行います。
  • 家族が集まって、先祖を偲びながら食事をとることがあります。

臨済宗/曹洞宗

  • お盆の期間中には、座禅会や法要が行われます。これは、先祖の霊を迎えるために行われるものであり、参加者は静かに座禅を組みます。
  • また、曹洞宗の僧侶が寺院を訪れ、先祖のために法要を行うこともあります。

真言宗

  • 真言宗では、お盆の期間中に先祖供養のための法要が行われます。
  • また、結縁供養や護摩供養などの儀式が行われることもあります。
  • 真言宗の場合、お盆には特別な顕教や密教の儀式が行われることもあります。

日蓮宗

  • 日蓮宗では、お盆は「斎夏」として知られ、先祖供養のための法要が行われます。
  • 先祖の冥福を祈り、その功徳を称えるために、法要や読経が行われることがあります。
  • 日蓮宗の場合は、先祖の霊を弔うために線香を焚くなどの独自の慣習があります。

これらの宗派ごとのお盆の過ごし方は一般的なものであり、地域や個々の寺院によって異なる場合があります。また、近年では宗教的な側面だけでなく、家族が集まって食事をするなど、より広い意味での家族の絆を深める機会としても捉えられることがあります。

一般的な傾向ですが、宗派や地域によって異なる慣習や儀式が存在します。また、個々の寺院や家庭の伝統に基づいてさまざまな形でお盆が行われることもあります。

まとめ

いかがでしたか?お盆は夏休みのイメージが強く、行事としてはあまり知られていない部分が多いかと思います。先祖を偲び感謝の気持ちを示す大切な行事ではありますが、お盆を理解することで、日本の文化や宗教に対する理解が深まるだけでなく、地域社会や家族とのつながりをより意識的に感じていただけるのではないでしょうか。

次回は【お盆の準備・マナー編】です!

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