
神棚へお供えする際に、どこに何を配置するのか、または順番が分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。神棚に関する正しい作法を身につけ、心を込めて神様をお祀りしましょう!! こちらの記事では、初心者の方でもわかるお供えの基本をご紹介していきます。是非参考にしてみてください!
神棚の基本
神棚とは?
日本の神道において神様を祀るための小さな祭壇のことです。日々の生活の中で神様に感謝や祈りを捧げる場所として利用されます。健康、安全、繁栄を祈るために多くの家庭や企業で設置されております。神棚には神様の象徴である「神札(ふだ)」や、「御神体(ごしんたい)」が祀られ、日常的に供物を供えて、祈りを捧げる習慣があります。
なぜ神棚にお供えをするの?

神様への感謝の表現
日々の生活や自然から受け取る恩恵(例えば、食べ物、健康、安全)に感謝するために、神棚に供物を捧げます。神道では、私たちの生活が神々の守護や恵みによって支えられていると考えられ、供物を通してその感謝の気持ちを神様に伝えます。
豊作・繁栄の祈願
特に農業を営む家庭では、五穀豊穣や作物の豊作を願ってお米や果物などを供えることが一般的です。商売繁盛や家庭の繁栄も同様に祈願されることがあり、仕事や家庭生活が順調に進むように、供え物をして神様に祈る風習があります。
神聖な場を整えるため
供物を捧げることで、神棚が清浄で神聖な場であることを保ちます。神道では「清浄」が非常に重要な概念であり、神様を迎える場所を常に清め、整えるために御供を行います。お水や榊(さかき)を毎日新しいものにするのも、その一環です。
神様と人とのつながりを保つため
御供を捧げることで、神様とのつながりを維持し、神様の力が家族や家庭、仕事に満ちるように願います。供物をすることで神様が喜び、その御加護が絶えず降り注ぐと信じられています。
祈願成就の感謝
祈りが成就した後、感謝の意味を込めて御供をすることもあります。何か願いが叶ったり、大きな問題が解決した時に、その報告と感謝を神様に捧げる行為として供物を供えるのです
ます。

神棚に必要な神具は?
ここからはお供えの置き方や御供え物のご紹介をいたします!
神具(しんぐ)とは
神具(しんぐ)とは、神前に供える道具のことをいいます。 神鏡、瓶子(へいじ)、 水玉 、皿、榊立、燈籠などがあります。
神具の並べ方とお供え

① 皿【米】
白米を洗ってお供えします。神様に捧げる大切なものとされています。
② 皿【塩】
塩は清めの象徴として、神聖なものとされています。
③ 玉水【みず】
毎日新鮮な水をお供えします。水は生命の源として神様に捧げられます。一対用意します。
④ 瓶子【酒】
神様の喜びの象徴として、日本酒をお供えすることが一般的です。
⑤ 神鏡
神鏡は神の依代となる鏡で、神棚の扉の前に置きます。
⑥ 榊立て【さかき】
榊立は榊を立ててお供えするためのもので、神棚の左右に置くために一対用意します。
お供えは、神棚の前でお祈りを捧げる際に、感謝の気持ちを込めて行います。また、お供えした後は「おさがり」として、家族でいただくことが習慣となっています。
お供えの交換目安は?

お供えをする準備はできました!では次はいつ交換するのか・・・?交換時期や交換時間など気になりませんか?ここでは交換時期についてご紹介いたします!
- 「米・塩・水」は、神様の食事ですから毎日交換するのが理想です。朝にお供えした神饌を、その日の夕方または夜に下げて、また翌朝に新しい神饌を供えます。
- 「酒・榊」は1日、15日の月次祭(つきなみさい)の日に交換しお供えします。 榊の水は毎日の交換が望ましいでしょう。
お供えものの交換のタイミングは、絶対ではありません。ライフスタイルにあわせ、自分で決めた日にお供えものを交換しましょう。
神様に感謝する気持ちが一番大切です。神棚にお供えしたものは傷まないうちに交換し、神様に感謝してお下がりとしていただき、ご加護にあずかりましょう。
