位牌はいつ作るもの?ベストな時期を徹底解説!

仏具・仏事の豆知識

葬儀や法要で慌ただしい毎日を過ごされる中、用意をするタイミングがよく分からないのが位牌。気が付けば用意を忘れていて法要の前日!?なんて経験をされた方もいるのではないでしょうか。

そんなタイミングが分かりにくい位牌作成のベストな時期や掛かる時間を、ここでは徹底解説していきます。

そもそも位牌とは何?どうして用意が必要なの?

位牌は、故人を偲ぶための仏具であり、日本の仏教の伝統の中で重要な役割を果たしています。忌明け法要を迎えるまでに、故人は死後の裁判を13部門で受けていると言われています。忌明けまではいくつかの法要を定期的に執り行い、仏様たちに故人の安らかな死後の生活をお願いできますが、現代の生活スタイルや費用面への負担から、その後は年忌法要のみで供養をする家庭が一般的です。

一部の宗派を除くと、日常生活でのお勤めによる功徳(くどく=功績)によって死後世界での故人の立場が変わると信じられています。そのため、位牌を用意して故人の為に祈る時間を作ることによって、位牌を通じて安らかな死後の生活を祖先に提供することが出来る、という考え方があります。位牌とは、遺族が故人を供養するための重要なアイテムです。

故人の名前を最後に刻むものとなる為、故人への最後の贈り物として扱うことも少なくありません。その後は位牌を、故人本人として考えられる家庭も多くあり、位牌選びには時間を掛ける方も多くいます。葬儀の際に使用した白木製の位牌を祀る方も居ますが、せっかくなら、故人の印象に合わせたデザインの位牌にしてあげたいですよね。

では、作るのにベストな時期とはいつなのでしょう?また、作るのにどれくらいの時間が掛かるのかを見ていきましょう。

位牌を作るタイミングはいつ?

作成するタイミングにはいくつかの慣習がありますが、多くでは以下のような考え方が一般的となっています。

  • 四十九日の法要前

多くの方の場合、故人が亡くなってから四十九日目に重要な法要を行うのが一般的です。初めのタイミングとしてこの四十九日の法要前に位牌を作成し、法要で初めて位牌をお堂に安置することが多いものとなっています。これは、故人が亡くなってからの七七日間の間に七回の重要な法要が行われ、その最後を締めくくるものとして位置づけられて作成される考え方です。

  • 納得のいく戒名、位牌が決まるまで購入を待つ

しかし一般的な法要のタイミングに必ず合わせる必要はありません。位牌は故人を偲ぶ大切なものでもあります。遺族が納得いく戒名を決め、位牌を作る準備が整うまで時間をかけることも一般的です。お世話になっているお寺や家族と相談を重ねてから購入、作成をする考え方もあります。

  • 一周忌に向けて準備

故人の一周忌(死後一年を迎える法要)に向けて、仮の位牌から本位牌を新たに作成したり、既存の位牌の片側が空欄になっている場合、空欄に新たに亡くなった方の戒名を入れて更新することもあります。既存の位牌を更新する方には、既存位牌の使用経過年数を見て、新たに戒名を入れる故人の一周忌をきっかけに、新しく作り直すご家庭もあります。

位牌の作成は、故人への最後の敬意として、また遺族が故人を偲ぶための大切な行事です。地域や宗派によって慣習が異なる場合があるため、具体的なタイミングや手続きについては、所属する宗派の僧侶に相談することを一番にお勧めします。

位牌を作るのに掛かる時間と注意点

位牌の作成にかかる時間は、注文する位牌の種類やデザインや製作を依頼する業者によって、大きく異なります。一般的に以下の点を考慮する必要があります。

  • 位牌の種類

簡素なデザインの位牌から細工が施された豪華なものまで、位牌には様々な種類があります。デザインが複雑であるほど、また材質が特殊であるほど、製作には時間がかかります。

  • 製作業者の繁忙期

位牌を製作する業者によっては、特定の時期に注文が集中し、製作に時間がかかる場合があります。特に年間で供養の行事が多い時期や、お盆前後などは繁忙期に当たることが多いです。必要な日にちが決まっている場合は、あらかじめ納期を確認することが必要です。

  • 位牌はどこで購入するの?

今まではお寺様に紹介された仏壇店や近所の仏壇店で購入することが多かったですが、インターネットの普及により、仏壇や位牌もインターネットで購入される方がここ数年急速に増えてきています。メリットとしては、実店舗よりも安価に購入できること、また店舗に出向く時間も短縮できるので重宝されています。しかしあまりにも安価な商品(5,000円~8,000円)など、粗悪な海外品も出回っているので、信頼できるショップで購入をおすすめします。

おすすめの位牌はこちら>>

一般的な目安として、シンプルな位牌であれば数日から2週間程度、カスタマイズが多い場合や製作業者が繁忙期にある場合は、1ヶ月程度かかることもあります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、具体的な納期は製作を依頼する業者に直接確認する必要があります。

位牌を計画的に準備するためには、故人の四十九日の法要や一周忌などの重要な行事の日程を考慮し、余裕を持って注文することをお勧めします。また、注文時には納期を業者に確認し、必要に応じて急ぎの注文が可能かどうかも相談してみると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?葬儀やお仏壇の準備と比べて小さな存在の位牌。しかし意外と重要な意味や、役割があることが分かります。位牌も思っていたより用意に時間が掛かることを覚えておけば、慌ただしい法要の前に、間に合わないと慌てることも少なくなりますね。皆さんも、是非このコラムを参考にして、素敵なものを検討してみてくださいね。

最後に最近のモダンタイプのお仏壇にピッタリのおしゃれな位牌をご紹介します。

なーむくまちゃんオンラインショップを見る>>

タイトルとURLをコピーしました