仏壇には何を置く?基本的な仏具の種類や意味について解説!

仏壇について(購入前)

初めて仏壇を購入すると、何を置いていいのか、分からない人が多いのではないでしょうか。自宅に仏壇があっても関わることがなかったという方もいるかもしれません。今回は、仏壇に置く、基本的な仏具について見ていきます。仏具にはそれぞれ意味があり、意味を知ることで、より大切なものになるでしょう。

仏壇に置くものは?基本のセットを確認しよう

仏壇を購入しようと検討した方は知っているかもしれませんが、仏壇には三具足というものをそろえるのが一般的です。仏壇が身近にある家庭は、見たことがあるかもしれませんが、仏壇がない家庭では、なかなか想像ができないかもしれません。三具足の内容は、香炉・花立・燭台の3つになります。

香炉とは?

香炉とは、お参りをするときに使う線香を立てる仏具になります。香炉は、燃えた灰の受け皿にもなっているため、線香が消えるまで、立てておくことができます。お香は、亡くなった方の匂いや、腐敗を防ぐ役割としての意味もあり、お香はもっとも重要な仏具とされています。

線香の匂いが好きだという方や、おばあちゃんの家に行くと線香の匂いがするなど、線香は日本人にとって、小さい頃から身近なものとして知られています。最近では、線香の香りが、花の香りや、食べ物の香りがする線香もあり、さまざまな種類が出回っています。

花立とは?

花立は、仏具でもよく見る方も多い、供花を入れるための仏具になっています。供花は、その名の通り、お供えとして飾られる花で、仏や故人、先祖へのお供えとして飾られます。

供花の中で一般的に広く知られているのは菊ですが、必ず菊でなければいけないという決まりは、ありません。だからといって、何でもいいというわけでもありません。バラやヒガンバナは、トゲや毒があるため、供花として飾ることは避けられています。それと同じ理由で、トゲや毒があるとされる花は避ける傾向にあります。

また、ツルがある花も、枯れるのが早く避けられる傾向にあります。また、仏壇では左右に同じ花を飾るので、供花は2束必要になります。

燭台とは?

燭台とは、ろうそくを立てるための仏具になります。ろうそくの火は、煩悩や迷いを打ち消す効果があり、周囲を浄化してくれるとされています。

ろうそくは、仏教で、重要な役割をもつ、大切なものですが、火なので、取り扱いは注意する必要があります。ろうそくから火災になってしまったということになれば、とても大変なことになってしまいます。就寝前には必ず消すなど、気をつけましょう。

また、周囲に燃えやすいものを置かないという配慮も必要です。

三具足・五具足について

三具足の内容は、香炉・花立・燭台であることがわかりましたが、では、五具足とは、何が変わるのでしょうか?五具足とは、実は、内容は、三具足と変わりません。三具足の花立と燭台が2つに増えたものを、五具足と呼ぶのです。三具足も五具足も、仏壇の基本的なセットといえます。

また、仏壇には、そのほかに、線香を入れるための線香差や、お供え物である菓子や、果物を入れておく器を高坏と言います。また、茶湯器といわれる、お茶やお水を入れる容器もあります。

そのほかに、仏壇の飾りとして、瓔珞という飾りや、常花という金属の花などがあります。また、棒でたたくと金属音を響かせることができるおりんや、お供えのご飯を入れる仏飯器があります。そして、お経が書かれている経本をのせる経机があります。

仏壇は、さまざまな物から成り立っているのです。また、古くより考え抜かれた仏具がそろっているのです。

お供え物を置くときのマナーや注意点とは

仏壇にお供え物は常識ですが、マナーや注意点があるのはご存知でしょうか。毎日供えるお供え物と、弔問や法要のときに供えるお供え物があります。

毎日供える物としては、お香や線香、花、ろうそく、水、ご飯があります。宗派や地域によっても異なるので、仏壇にお供えをする際は、宗派や地域の風習などを確認するとよいでしょう。

また、弔問や法要のときは、日持ちのするお菓子や果物が一般的です。和菓子や、個包装になっているもの、また、故人が好きだった物をお供えする場合もあります。故人をよく知る人であれば、お供えする物と一緒に思い出も出てくるのではないでしょうか。

また、お供えする中でも、日持ちのしない生菓子や、溶ける可能性のある飴や綿菓子などは不向きとされています。そのほかには、肉や魚、殺生のイメージを思わせる毛皮などもNGとされています。NGとされる物の中には、遺族への配慮も考えられているので、必ず守るようにしましょう。

まとめ

仏壇には、いろいろな種類の仏具と、それぞれに役割をもった仏具で成り立っています。とくに、三具足や、五具足は、仏壇の基本となるので覚えておくとよいでしょう。

また、仏壇にお供えする物には、配慮が必要です。日持ちするものであり、遺族への負担にならないものがよいとされています。また、殺生をイメージさせるものも避ける必要があります。

地域の風習や宗派によっても異なる部分があるため、確認してから渡すようにしましょう。仏具や、お供え物のことで困ったら、その道のプロに聞くのもおすすめです。

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