仏壇預かりサービスって何?仏壇預かりサービスの詳細や費用を解説

仏壇について(購入後)

今「仏壇預かりサービス」が大きな話題となっていることはご存じでしょうか。仏壇預かりサービスとは改築時、一時的な引っ越しなどにより、仏壇が管理できなくなった際に第三者が保管することです。今回の記事ではこの新しいサービスの詳細について触れていきます。ぜひご一読ください。

仏壇預かりサービスとは

日本には現在多種多様な宗教が存在していますが、多くの方が信仰しているのは「仏教」です。大切なご先祖様は仏壇と、お墓にてその魂を管理しているご家庭は多いでしょう。

仏壇は繊細な作りでできており、地方によっては大変大きなサイズもあります。引っ越しやリフォーム、一時的な退去などで仏壇の管理が難しくなった場合、重さもあることから簡単には持ち出しできず扱いに苦労されるケースもあります。

そこで、登場したのが「仏壇預かりサービス」です。ほかの家具や家電のようには扱わず、仏壇を熟知したプロが丁寧に預かってくれるサービスです。

そのほかの家具や家電なら、一時的に物置やトランクルーム、知人や親戚に依頼することもできますが、仏壇の場合なかなかそうはいきません。一時的に管理ができなくなる場合には、大切な故人が眠っているからこそ、専門家に依頼をすることがおすすめです。

仏壇を預けるにはどんなところがある?

引っ越しやリフォーム時には引っ越し業者などに荷物の移動をお願いすることが一般的ですが、繊細で特殊な構造でもある仏壇の移動は、傷が付くリスクもあることからお断りにしている場合があります。

では、仏壇は一体どんな場所で預かってもらうことができるのでしょうか。結論からいうと、仏壇は「仏壇のプロ」が預かっていることが多いのです。仏壇専門店や仏壇の修理業者、仏具などをメインに扱う専門店などが名乗りを上げています。

また、購入者のみを対象としている仏壇販売店もあります。仏壇の構造や繊細な細工についても理解があるため、丁寧に仏壇を移動してくれるので安心です。では、一時的であれ仏壇を委託する以上、費用は一体どの程度発生するのでしょうか。

仏壇預かりサービスの費用とは

場合によっては両開きで大きなタイプもある仏壇ですが、実際に預かり業者に依頼をするとどのぐらいに費用が必要なのでしょうか。

一般的な業者の相場としては、1か月単位の預かりでおおよそ2,000円から1万円の範囲内です。案外「安い」と感じたのではないでしょうか。

しかし注意点もあります。この金額はあくまでも預かりに関する費用です。安全に仏壇を移動するためには、引っ越し時と同様にスタッフが仏壇を運び出す必要があります。

つまり、預かり費用に加える形で運搬に関する費用や作業代金が発生します。遠方に運ばざるを得ないときには、移動費が高くなる可能性もあるので注意しましょう。

トランクルームの活用も方法の1つ

ご自身で仏壇を移動させ、トランクルームに仏壇を一時的に保管する方法も考えられます。この場合にはトランクルームの使用料金が週単位や月単位で発生します。1か月3,000円~程度が主流ですが、立地によっては2~3万円台もあります。

トランクルームは大きさが定められているため、仏壇のサイズによっては預入が難しい場合もあります。また、デリケートな仏具である以上トランクルーム側が預かりをNGにするケースもあります。事前に仏壇を預けてもよいか確認されることがおすすめです。

仏壇を預ける前にやるべきこととは

大切なご先祖様が眠る仏壇を、一時的ではあれ移動させ、保管してもらう以上は預ける前にやっておくべきこともあります。それは以下の2点です。

仏壇の保護・移動は慎重に行うこと

仏壇はこれまで購入してから一度も移動を経験したことがないというご家庭は多いでしょう。

一度細かな仏具を梱包し、一時的に退去させてしまうと、再度設置する際に「どこに何があったか分からない」というトラブルが起きがちです。先代も居なくなり、相談できる人がいないというトラブルも耳にします。そこで、移動前にはスケッチや写真などで現在の仏壇の様子を記録しておきましょう。

仏具やご本尊などは金を活用した非常に高価なものも多いため、細かいものはしっかりと自分で管理をすることもおすすめです。大切な仏壇一式のため、紛失や盗難が起きないように注意しましょう。

閉眼供養を実施すること

仏壇の移動や解体を経験したことがないと、なかなか馴染みがない言葉があります。それは「閉眼供養」です。仏壇は大切な故人の魂が安らかに眠っている場所なので、移動する際には閉眼供養にて魂を一度抜く作業が必要です。仏壇を「不在にする」ことが大切です。

仏教上の手続きのようなもので、一般的には檀家となっているお寺の僧侶にお願いすることが多いでしょう。お経をあげてもらうことで、移動ができるようになります。

なお、遠方に暮らすなどの理由で近くに相談できるお寺がない場合は、まず最寄りのお寺に相談をされてみることがおすすめです。宗派によっては閉眼供養不要、という考え方もあります。

まとめ

今回の記事では今人気が高まっている仏壇の預かりサービスに注目してお送りしました。仏壇サービスは全国で増加傾向にあり、関心を持たれている方も多いのではないでしょうか。

仏壇は一般的な家具家電とは分けて考える必要があり、適切な移動の対応が必要です。仏壇預かりサービスを実施している業者の多くは仏壇のプロフェッショナルとして、丁寧に梱包・移動を担ってくれます。必要時にはこうした便利なサービスを活用してみてはいかがでしょうか。

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