盆提灯はいつ用意する?種類は?知って安心!盆提灯マニュアル

お盆について

暑くなってくると、目にする機会が増えるのが盆提灯。煌びやかな物からシンプルな物まで、昔からお盆ではお馴染みの風景ですよね。でも盆提灯って?いざ必要になった時、盆提灯はいつ用意するものなのか、どんな種類があるのか、価格はどれくらいなのかで迷っていたら、好みのものが無くなっていた・・・なんて経験がある方も居るのではないでしょうか。

ここではそんな盆提灯に関する疑問や不安点を解説していきます。備えあれば憂いなし。本格的に夏に入る前に、盆提灯についてしっかりポイントを押さえておきましょう!

盆提灯はどうして必要なの?霊前灯との違いとは

そもそも盆提灯とは何なのでしょう?まずは基礎を知っていきましょう。

盆提灯は、お盆の期間に先祖の霊を迎えるためや、故人を偲んで灯される日本の伝統的な灯りです。お盆とは、日本において先祖の霊がこの世に戻ってくるとされる仏教の行事で、家族が集まり、先祖の供養を行う重要な時期とされています。この期間中、家の入口や仏壇の前に盆提灯を飾り、故人の霊が迷わずに帰ってこれるように道しるべとしての役割を果たします。また、故人を偲び、供養の意味を込めて灯されます。お盆の期間が終わると、盆提灯は丁寧にしまわれます。そして翌年のお盆期間に再び使用する、といったように、長期に渡り大切に保管・使用される提灯です。

盆提灯の用途は上記の通りですが、では、たまに耳にする「霊前灯」との違いは何なのでしょう?

霊前灯は、文字通り「霊の前に置く灯り」であり、故人の霊前や仏壇の前で年間を通して使用される灯りです。仏教の行事や毎日のお参りの際に点灯され、故人の霊を慰め、供養する目的があります。

盆提灯はお盆に先祖の霊を迎え、故人を偲ぶための特別な灯りであるのに対し、霊前灯は日常使いを主とした灯りで、小ぶりな物やシンプルなデザインの物が多いのが特徴です。また、「霊前」と書くことからも、忌中の間だけ使用する灯りという考え方もあります。

忌中の間に使用していた霊前灯を盆提灯として使用することも、基本的には問題ありませんが、故人への思いや地域の慣習、宗教的な背景を考慮して判断することが望ましいでしょう。不確実な場合は、地域の慣習に詳しい人やお世話になっているお寺に相談してみてください。

盆提灯はいつから用意するのがベスト?

では、盆提灯はいつ頃から用意するのがよいのでしょうか?飾る時期と購入時期について見ていきましょう。

具体的にいつ用意するかは地域や家庭によって異なってきます。
一般的な目安としては、お盆の期間が始まる少し前、つまりお盆の前日や数日前に用意する家庭が多いです。

東日本を中心として一部の地域では、一般的に7月13日から7月16日までの旧暦のお盆期間を対象とすることがあります。この場合、7月12日頃には盆提灯を準備することが一般的です。

西日本またはそれ以外の地域では、新暦の8月13日から8月16日までの間を対象としています。そのため多くの場合、8月12日頃には盆提灯を飾る準備を始めることが一般的です。

しかし、お初盆(=おはつぼん。故人が亡くなって初めて迎えるお盆)の年だけは、盆提灯を飾る期間を長くとる家庭もあります。
通常よりも長い期間灯すことによって、故人の霊が初めて戻ってくる際に、時間がかかっても家を間違えずに、見つけられるようにする為だと考えられています。
多くの家庭では、お盆期間よりも1か月ほど前から、仏壇の前などで提灯を灯すのが一般的です。
ここでも、7月盆の地域と8月盆の地域では期間が違ってきますので、盆提灯を贈り物にする時には、遺族がお住まいの地域の慣習を事前に調べることが大切です。

こういったお盆のスケジュールからも、購入する時期はお盆の数週間から数ヶ月前がおすすめです。地域の風習、家族の伝統、または個人のスケジュールによって異なりますが、以下のようなポイントを考慮して決めることが一般的です。

  • デザイン選びとカスタマイズ

盆提灯は多種多様です。家紋を入れる等のカスタマイズを希望する場合は特に時間がかかるため、早めに注文する必要があります。

  • 人気商品の在庫問題

お盆の時期に需要が高まると、人気のデザインや特定の種類の提灯は売り切れることがあります。
多くのものがお盆の期間限定商品となっており、シーズン中の追加生産はほぼありません。
早めに購入することで、希望の商品を確実に手に入れることができます。

  • 準備の余裕

お盆の準備は盆提灯だけではありません。宗派によって、お盆だけの特別な祭壇を用意する必要があります。他の準備も含めて余裕をもって行うためには、早めに提灯を購入しておくことが望ましいです。

盆提灯を扱う店舗やオンラインショップでは、お盆の前に特別な展示会やセールを行うことがあります。これらの期間を利用すると、より多くの選択肢の中から選ぶことができるほか、価格的なメリットも享受できる場合があります。
盆提灯を新しく購入する場合、特に初めて購入する場合は、お盆の準備を考慮して余裕を持ったスケジュールで行動することが重要です。地域や店舗によっては、お盆の数ヶ月前から提灯が並ぶこともありますので、早めに情報を集め、計画的に購入を検討すると良いでしょう。

盆提灯の種類

盆提灯と一概に言っても、様々な種類があります。実際に店頭などで並べられると、どの種類を選ぶべきなのかと悩んでしまう方も少なくありません。盆提灯はその形状、用途、地域特性によって異なります。一般的には、木や紙で作られ、美しい絵や家紋が描かれていることが多いです。近年では、伝統的なデザインのものから、現代的な装飾が施されたものまで、多様な盆提灯が見られます。ここからは、代表的な盆提灯の種類をチェックしてみましょう!

天井や棒の先から吊り下げるタイプの提灯で、入口や玄関の軒下、お仏壇の前や仏間の鴨居などに設置されます。近年では住宅構造が変わり、吊り下げる場所が無いご家庭も多くあります。吊り下げる場所が無い場合は、専用台を用意する必要があります。

床や台の上に直接置くタイプの提灯で、屋内外で使用されます。お仏壇の前や家の入口に置かれることが多いです。対で用意することが多いですが、場所が無い場合は片方だけ用意することもあります。大きさや高さ、素材などの種類が多い為、迷った場合は販売員などに訊くとよいでしょう。

直立する箱形または円筒形の提灯で、内部に電球やろうそくを入れて灯します。伝統的なデザインが特徴ですが、近年は様々なモダンな形のものも出てきており、季節を問わず使用できるスタンドとしても使用することが出来ます。屋内で使用されることが多いです。

  • 手提げ提灯

持ち手が付いており、手で持って移動することができる提灯です。祭りや行列など、屋外での移動時に使用されることがあります。

家紋や店のロゴ、名前などが入った提灯で、お盆の期間だけでなく、お祭りや特別な行事で使用されることもあります。家族や家系を象徴するデザインが施されています。

各地域には、その地域特有の形状やデザインの盆提灯が存在します。地域によって伝統的な色使いや形が異なり、地域の文化や歴史を反映しています。

  • 宗派特有の提灯

宗派によって、特有の形状やデザインの盆提灯が存在します。お寺によっては宗派別の提灯の使用を推奨している場合もありますので、一度お世話になっているお寺に訊いてみることをおすすめします。

この他にも様々な種類がありますので、家族やお世話になっているお寺などにも相談して、前もってどの形にするかを決めておくと、購入の時にスムーズに希望の物が見つかりやすくなります。パンフレットが置いてある店舗やネットショップ等での取り扱いもありますので、事前にチェックすることをおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか。これで盆提灯に関する疑問点が、改善出来たならうれしいです。早めに不安な点や気になる商品をチェックをして、ぜひ希望の盆提灯を選ぶ参考にしてみてくださいね。

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