手元供養は、年々人気が上昇している供養方法です。手元供養を検討している方には、以下のような疑問がある人もいるのではないでしょうか。「手元供養のメリットは？デメリットは？」「手元供養ってなぜ人気なの？」「手元供養におすすめの骨壷は？」今回は、そのような疑問を解消します。手元供養を検討されている方は、ぜひご覧ください。
手元供養とは？手元供養のメリット・デメリット
手元供養とは、自宅など近いところに遺灰や遺骨を置いて供養する方法です。保管や管理方法はさまざまなものがあり、故人と家族の思いや予算に合わせて選択できます。以下では、手元供養を選ぶメリットやデメリットについて紹介します。
手元供養のメリット
・故人を近くに感じられる
故人に対し思い入れがある方や深い関係が築かれていた方には、常に故人を近くに感じていたいと考える方もいるでしょう。手元供養は自宅など近いところに骨壷を保管するため、故人を近くに感じられます。とくに、持ち運びができる骨壷にすると外出する際にも故人を身近に感じられます。
・近場で供養できる
故人を供養する際は、一般的に納骨堂やお墓に赴き合掌します。お墓や納骨堂が遠方にある場合、なかなかお参りに行けません。手元供養では、自宅で供養できるため、距離を気にすることなく、お参りができます。
・費用を抑えられる
亡くなられた方を供養する際、新たにお墓を建てようとすると、100万円以上費用がかかることも珍しくありません。対して、手元供養の場合、費用に応じた保管方法ができるので、予算に合わせて費用を調整できます。手元供養は、維持管理費もかかりにくい供養方法です。そのため、残された家族に負担をかけたくないと考える故人が、手元供養を選択することも少なくありません。
手元供養のデメリット
・紛失リスクがある
持ち運びや身に付けられるタイプの手元供養を選択する場合、紛失に気をつけましょう。たとえば、遺骨を中に入れたペンダントの鎖が切れて気が付かないうちに紛失してしまうことがあります。
・骨壷にカビなどが生える場合がある
キッチン近くや押し入れ・クローゼットなど、湿気がこもりやすいところに骨壷を保管していると骨壷にカビが生えるケースがあります。
また、直射日光が当たるところに保管していると、骨壷の劣化を早めてしまいます。骨壷を保管する場所は、なるべく風通しがよく陽の光が当たらないところを選ぶようにしましょう。
・親族から理解を得られない場合がある
手元供養は、従来の供養方法と比べると歴史が浅い供養方法です。そのため、親族に相談すると手元供養を反対されることも少なくありません。反対された際は、強引に進めるのではなく、親族間で話し合いをした上で手元供養にするのか決めるようにしましょう。
手元供養はなぜいま人気なのか
手元供養が活用されはじめたのは、2000年代に入ってからで比較的最近です。では、手元供養はなぜ今人気があるのでしょうか。まず、住環境の変化が考えられます。住居として、従来は戸建住宅が一般的でしたが、近年はマンションという選択肢も普及してきています。マンションには仏壇を置くスペースがないことが多く、手元供養が重宝されるのです。
つぎにお墓を建てる際と比べて費用を抑えられることが挙げられます。お墓を建てる際には、石などの部材費と合わせ石を施工する工事費がかかります。
さらに、お墓の管理費や永代供養費なども負担となります。一方、手元供養は予算に合わせて、費用を調整できるので予算を抑えやすいのです。つぎに、手元供養は宗教や宗派の考え方にとらわれない供養方法であることが考えられます。手元供養には細かい形式がなく、それぞれの考え方に沿った方法で故人を供養できるので、考え方が多様化してきている現代で人気がでてきているのです。
仏壇にも置ける手元供養におすすめな骨壺とは
手元供養の際には仏壇にもおけるミニ骨壷がおすすめです。ミニ骨壷とは、丈が4〜10センチほどの骨壷をいいます。一般的に骨壷は陶器製のものがほとんどですが、ミニ骨壷にはさまざまな種類があり、所有している仏壇に合うデザインのものを選びやすいでしょう。以下では、ミニ骨壷の代表的な種類について紹介します。
・金属製
金属には純金や真鍮（しんちゅう）など、さまざまな種類があります。重厚感と耐久性があり、持ち運びの際に破損しにくいことが特徴です。
・陶器製
ミニ骨壷の中で最も普及している素材です。陶器にはさまざまな色味があり、周りのインテリアに調和しやすい骨壷といえるでしょう。
・ガラス製
ガラス製は、骨壷の繊細さや透明感が特徴です。ガラスには、磨りガラスや色ガラスが使われているので、遺骨が透ける心配もありません。
まとめ
今回は、手元供養について解説しました。手元供養は、自宅など近いところで故人を供養する方法です。手元供養は今人気がある供養方法のひとつで、以下のような特徴があります。
・故人を近くに感じられる
・近場で供養できる
・費用を抑えられる
・紛失リスクがある
・骨壷にカビなどが生える場合がある
・親族から理解を得られない場合がある
メリット・デメリットともにあるので、自分に合う供養方法なのか考えた上で採用するようにしましょう。
