使わなくなった仏具、どう処分する?整理前に再チェック!

仏具・仏事の豆知識

お仏壇を処分しようと思いきや、案外処分方法が分からないのが仏具一式。仏壇と一緒に引き取ってくれるの?そもそも、仏具にも供養のお経上げは必要?業者を手配するのは大変だし、普通に自治体のごみとして出しても大丈夫?

そんな仏具の処分に対しての「わからない!」を、ここでは解決していきたいと思います!

仏具にもお経での供養は必要?仏具の性質を考える

お仏壇自体の供養は聴いたことがあるけれど、仏具は一体どうなんだろう?と疑問に思われている方はたくさんいらっしゃいます。処分する仏具もお仏壇同様に、全てお経での供養が必要なのでしょうか。

供養が必要かどうかは状況や物品の性質によります。ただし、仏具は信仰の対象や神聖なものとして扱われてきたことを考えると、以下のポイントを参考に適切に判断するのが良いでしょう。以下のような場合は、供養を行うことを検討するべきです。

  • 本尊や位牌などの、信仰対象として扱われてきた仏具

本尊や位牌には仏壇に納める時に仏様や故人の魂入れをしています。ですから、処分をする際には必ず供養することが望ましいです。

  • 長年使用され、仏前で役割を果たしてきた仏具

長い間、祈りや信仰の中で使われてきた場合、感謝の気持ちを込めて供養することが望ましいです。

  • 個人的に特別な思い入れがあるもの

使用者にとって特別な意味がある仏具(灯明、香炉、鈴など)は、心の区切りをつけるためにも供養を行うことが推奨されます。

  • 神聖な象徴や装飾を持つもの

本尊や位牌ほどではなくても、仏教の象徴(蓮の花、曼荼羅など)を描いたり模した仏具の場合は、丁重に扱ったほうが良いとされています。

このように本尊と位牌、またそれに準ずる信仰の対象となった物以外は、処分する人の気持ちによって供養をするかどうかに違いがあります。不必要と考えられた場合は、線香やおりんといった上記に該当しない仏具同様に、特別な供養をせず処分してもなんら問題はありません。「魂入れ」を行ったかどうかを基準に考えて、供養するものとしないものに別けると分かりやすくなります。

処分を決めた仏具はどうやって処分すればいい?

性質を考えて仕分けはしたけれど、問題はどこで処分をしてもらえるのかですよね。

仏具の処分方法については、伝統や宗教観、地域の風習によって異なる場合がありますが、以下のような一般的な方法があります。仏具は信仰の対象として使われてきたものなので、適切に扱うことが出来るところにお願いすることが大切です。

  • お寺に相談する

使わなくなった仏具は、近隣のお寺に相談すると良いです。多くのお寺では、不要になった仏具を供養してから処分する「供養式」などを行っています。特に仏壇や位牌は、供養が必要とされる場合が多いです。お寺によって違いはありますが、指示される方法で処分する仏具を引き取ってもらうことが可能です。

  • 供養専門業者に依頼する

仏具や仏壇の供養・処分を専門に扱う業者も存在します。供養を行った後に適切に処分してくれるため、安心して任せられます。業者によっては回収サービスや出張供養も行っている場合があります。多くの場合、仏壇とまとめて引き取ってもらえる事が多いですが、仏具や付属品の材質によっては引き取り不可の物もありますので、事前に確認することが大切です。仏具供養のお申し込みはこちら

一部の金具のみを返却してもらい換金する、といった事には対応していない業者が多いですので、金属を換金したいという人は、事前に自分で外しておく等の作業が必要となります。また、多くの業者は供養後すぐに処分してしまうため、大切な遺品等を間違えて出してしまった場合も返却が出来ない事がありますので、依頼する際には処分する物品のチェックを怠らないようにしましょう。

  • 自分で供養して処分する

小さな仏具であれば、自分で自治体のゴミ出しルールに従って処分することも可能です。以下の手順を参考にしてください。
・清潔な布で仏具を丁寧に拭く。
・一般的なゴミとして処分(可能な場合は素材に応じて分別)
燃える素材(木や紙)のものは塩を振って浄化し、燃えるゴミとして出すこともあります。

  • リサイクルや譲渡

状態の良い仏具であれば、リサイクルショップや譲渡の方法を考えることも可能です。仏具専門のリサイクルショップやインターネットを利用して、必要とする方に譲る選択肢もあります。ただし、仏具という特性上リサイクルショップでは買取を断られる事があったり譲渡の場合は相手方がお寺での供養を希望される場合があります。きちんと話のすり合わせを行ってから決めることが大切です。

このように様々な方法で処分することが可能です。仏壇や仏具の材質によっては、自治体ごとの処分ルールに従う必要があります。独自に処分する場合は、自治体の指示を確認しましょう。もし処分に迷ったり心配がある場合は、近くのお寺や仏具店に相談するのが一番安心です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。仏具によってどのように処分するかが変わってくることを、しっかりと理解して、自分の気持ちやルールに則った正しい方法で処分を行うことが大切です。一人で決めてしまい、後で「大切なものを処分してしまった!」とならない為にも、家族との話し合いも必要なんですね。皆さんも一度、処分する際にはどのようにするかをご家族で確認しておくのもいいかもしれません。処分の前に、一度整理してみてくださいね。

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